「千葉と言ったら」で、「落花生」「某夢の国」の次の次くらいには挙がってくるであろうマックスコーヒー。
数少ない千葉県民が心の底から胸をはって誇れるご当地商品です。(発売当初は主に千葉県と茨城県で販売されていた商品です。千葉県に所縁があったということでご当地商品と言わせてください。)
特長はなんといってもその甘さで、マックスコーヒーを口にした数人はこう言ったでしょう。
「甘ックス」と。
しかし、飲んだことがない方にとっては、「いやいや大げさな」とその甘さについて実感がわかないかと思います。
そこで根っからの千葉県民である筆者はマックスコーヒーの甘さを皆様に知っていただきたく、糖度計を使用し検証してみました。
いかほどに!
糖度は甘さを表す絶対的な指標ではありません。目安の一つです。参考としてご覧ください。
筆者はマックスコーヒーの甘さを検証するためだけに、糖度計を購入しました。無性に測ってみたくなってしまったのです。マックスコーヒーの甘さを。そして多分、糖度計は最初で最後の使用になると思います。
マックスコーヒーとは?商品化の背景など
マックスコーヒーとは、もともと主に千葉県や茨城県で販売されていたミルキーな甘さが特長のコーヒー飲料です。
千葉県や茨城県で発売されていたということもあって「ちばらきコーヒー」とも称されるマックスコーヒーですが、ではなぜもともと千葉県と茨城県で販売されていたのでしょうか?
理由は、マックスコーヒーを販売した利根コカ・コーラボトリングの子会社である利根ソフトドリンク(当時)の販売エリアにあったようです。
1975年の発売当時、利根ソフトドリンクの販売エリアが千葉県や茨城県、埼玉県、栃木県などであったということ。そしてわけあって当初の販売エリアとして千葉県と茨城県が選ばれたということ。
筆者は千葉県民の趣味嗜好に合わせて販売されたものかと勝手に勘違いしていましたが、基本的に販売エリアの都合上ということですね。
また、マックスコーヒーの商品化の背景には、コーヒーの原料(コーヒーエキス)供給をすることになった株式会社鈴木コーヒーの創業者の「コーヒー牛乳の味を缶でも」という思いがあったようで、そもそもコーヒーではなくコーヒー牛乳の味を缶で味わえるようにしようという意図があったみたいです。
そして、マックスコーヒーというのは、もともと株式会社鈴木コーヒーがもっていたブランドのよう。同社のコーヒーエキスを使用するということでブランドの専用使用権が利根ソフトドリンク側にわたったようですね。
今ではジョージアブランドの缶コーヒーとしておなじみですが、「ジョージア マックスコーヒー」という商品名になったのは1990年。1990年までは、利根コカ・コーラボトリングの独自ブランド商品として販売されていました。
マックスコーヒーの商品名の由来やパッケージデザインの秘密
商品名の由来は、現在販売権を持つ日本コカ·コーラ株式会社の公式サイトに掲載されていました。
「ジョージア マックスコーヒー」の名前の由来は、マックス=最大限ということで、『最大限に美味しく』『最大限に人気がでる』などの願いが込められているため、この名前がつけられたといわれています。
出典:日本コカ·コーラ株式会社公式サイト
また、あの一度見たら忘れられない黄色と黒のパッケージデザインになった経緯については、株式会社鈴木コーヒーの公式サイトに掲載されていました。
デザインは鈴木社長のラッキーカラーである黄色をベースに房総の黒潮を思わせる黒の波模様を付けたものが採用
出典:株式会社鈴木コーヒー公式サイト
さてさてマックスコーヒーはどれほど甘いのか?実測!
さぁ、いざ実測です。
計測の過程などはガッツリ飛ばし、もったいぶらずに発表しますね。
こうなりました!
「ジョージア マックスコーヒー」の糖度は「11.5」
「11.5」です!
これはまさしく「11.5」です!
しかし、これでは高いのか低いのかまったく分かりませんよね。
筆者自身、糖度を測るのはもちろん、糖度についてなにか特別な知識を持ち合わせているということでもないので全然分かりません。
そこで他のジョージアブランドの缶コーヒーとも比較してみましたよ!
他のジョージアブランドの缶コーヒーと比較すると・・・
比較するのは2つ。「ジョージア グラン 微糖」と「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」。
まず微糖タイプの「ジョージア グラン 微糖」から。
「5」です!
「ジョージア マックスコーヒー」が「11.5」だったので半分以下の値ですね。
次に、「ジョージア エメラルドマウンテンブレンド」を測ってみます。ジョージアのおなじみの缶コーヒーですよね。けっこう甘い印象です。
「9」です!
「ジョージア グラン 微糖」の1.8倍の値です。「ジョージア マックスコーヒー」と比べると大きな差はないですね。
比較結果を表でまとめます。
ジョージア マックスコーヒー | 11.5 |
ジョージア エメラルドマウンテンブレンド | 9 |
ジョージア グラン 微糖 | 5 |
マックスコーヒーが飛びぬけた数値が出るのかと思ったのですが、そうでもなかったですね。
意外といえば意外です。
伝わりにくい結果となってしまいましたし・・・
しかし、糖度計を使った計測で他のジョージアブランドの缶コーヒーよりも高い値が出たのは事実です。
比較の結果を見てもあまりピンと来なかったという方はすみません。ご自身の舌で確かめてみてください。
ちなみに筆者は十年ぶりくらいにマックスコーヒーを飲んだのですが、なんとなくですが、本当になんとなくなのですが、以前に比べ甘さが抑えらたような。昔飲んだ時はもう少し甘かった記憶があり。どちらにせよ微妙なところで激甘なことには変わりません(笑)ぜひみなさん一度飲んでみてください!
マックスコーヒーはなぜこんなにも甘い?理由は?
マックスコーヒーの甘さの秘密は練乳です。
パッケージにも堂々と「練乳入り」と書いてありますが、練乳が甘さのもとになっています。
思えばミルキーなのも練乳だからこそですね。
原材料は他に砂糖やコーヒーなどが使用されているのですが、原材料が書かれている順番に注目です。
原材料は、使用した量の多い順に表示されるのが一般的だからです。
マックスコーヒーには、「加糖練乳、砂糖、コーヒー」と書いてあるので、コーヒーよりも加糖練乳や砂糖のほうが多いということですね。
そして、糖分量はコーラとそんなに変わらないのだとか。恐れ入ります。
ちなみに、ベトナムではコーヒーに練乳を入れるのが一般的みたいです。知らなかったです。みなさんは知ってましたか?
みんなでマックスコーヒーを飲みましょう(笑)
マックスコーヒーが発売されたのが、1975年なのであと少しで50周年です。
これだけ長く販売しているということは、千葉県民・茨城県民、ひいてはみんなから愛されている証拠と言って良いでしょう。
ちょっぴり甘いレベルではなく激甘だからこそ子供も美味しく飲めます。
大人も子供も、みんなでマックスコーヒーを飲みましょう(笑)