短気は損気ということわざがあるように、短気には決して良いイメージがあるとは言えませんが、こと釣りでは短気な性格の人のほうが向いていると言われます。
しかしこれは本当でしょうか?
釣り歴25年の筆者がこの謎に迫ってみました。経験から感じたことを主に書き連ねています。
- 短気な性格の人が釣りに向いていると言える点が分かる
- 短気な性格の人が釣りに向いているとは決して言えない点が分かる
- ちょっと釣りのことが分かる
ちなみに筆者は自分では気長だと思っています。自分では。
結論。短気な性格の人のほうが向いている面があれば、向いていない面もある
先に結論を行ってしまうと、釣りは「短気な性格の人のほうが向いている面があれば、向いていない面もある」というところです。
はっきり言えず忍びないですが、正直場合によると思います。具体的な理由については次の見出しから解説していきます。
短気な性格の人のほうが釣りに向いていると言える点
釣れない状況を打破できる可能性が高い
釣りは、一つの釣り方で一日釣れ続けるということはほとんどありません。
一日継続的に釣果を上げ続けるには、状況に応じた釣り方を模索しては実践していく必要があります。
打開策を早いタイミングでイメージすることも必要です。
この点においては、短気な性格の人のほうが有利と言えます。短気な性格の人のほうが、釣れない状況を早く打開しようとして行動に移せるはずです。
もし、釣れない状況に満足して「こんな日もあるさ」と思うのであれば、こんな方は気長です。
短気な性格の人のほうが釣れない状況を打破できる可能性が高いと言えるでしょう。
釣りのテンポが良くなる
短気な性格の人は、同時にせっかちだったりもします。日常生活では、周りから「なぜそんなに生き急いでるの?」と思われるかもしれません。
しかしながら釣りにおいては有利になるケースが多いです。
理由は、釣りのテンポが良くなるからです。
一つの釣り方に固執しなければ、一つの場所に固執することもないでしょう。釣りのテンポが良くなることは特にゲーム性の高いルアー釣りなどでは確実に好影響を生みます。
ルアー釣りは基本的に、魚の場所を探してはキャスティングを繰り返して、釣れなければ他のルアーに変えてなど、テンポが欠かせません。
釣りの種類にもよりますが、ルアー釣りにおいてはせっかちな方のほうが有利です。
より良い釣り方を探求できる
短気な性格の人のほうが、より良い釣り方を探求できる可能性が高いです。この点は、釣りの上達に欠かせないため、短気な性格が有利に働きます。
短気な性格の人のほうが、釣りの効率が悪かったり、既存の釣り方では釣りにくかったりということがあれば自ら改善案をあれもこれもとイメージしては試せるはずです。
このようなトライ&エラーは、新しい引き出しを増やすことにつながるので、早い上達にもつながると言えます。
世の中に新しいものを送り出す人の中には短気な人も多いです。固定概念にとらわれず新しい釣り方などを探求できたほうが長続きもします。
短気な性格の人が釣りに向いているとは決して言えない点
何をやっても釣れない時がある
釣りは、自然を相手にするため、何をやっても釣れない時があります。周りの釣り人は釣れているのに自分だけ釣れないという非常に切ない状況にも出くわします。
つまりは、時に辛抱強さも必要だということです。
何をやってもダメという日が続いてしまうと、短気な性格の方は情熱が薄れてしまうかもしれませんが、釣れないことも釣りの一部だと割り切るしかありません。
筆者は、釣り歴25年ですが、ある意味全く釣れない日があるのも、今も飽きずに釣りを楽しめている点かなぁと思っています。25年続けもこれをやったら絶対に釣れるなんて方法は今だ分かりません。絶対釣れる方法にたどり着いたら辞めてしまうかもしれまえん(笑)
初心者のうちはあれもこれもと模索しだすと迷子になることがある
短気な性格の人のほうが「釣れない状況を早く打開しようとして行動に移せる」点で有利だと先に紹介しましたが、場合によってはこの点が釣りを難しくしてしまうこともあります。
釣り初心者で基本が分からないうちは、あれもこれもと模索しだすと答えに近づいてるのか分からず迷子になってしまうことがあるからです。
釣りに慣れるまでは、基本の釣り方がしっかりできるようになってから応用的な釣り方にトライしたほうが頭が混乱せずに済みます。
釣りは最初は上手くいかないことが多いです。短気な性格の人には他の趣味が魅力的に思えてしまうかもしれません。
急なトラブルで集中を失いやすい
釣りはトラブルがつきものです。
以前に比べ釣り道具が格段に進化したとは言えど、トラブルが全く起きない釣り道具はありません。
釣り糸がヨレでぐちゃぐちゃになったり、仕掛けが根掛かりしてしまったり、はたまたリールの調子が悪くなってしまったりとトラブルの種類は一つではありません。
さらには、釣りは自然を相手にするためいつも天候がベストな状況とは限りません。強風の時があれば、急に雨が降ってくることもあります。
これらのトラブルにイライラしてしまっては、どうしても集中力が途切れてしまいます。
トラブルは誰しもが嫌ですが、短気な性格の人にはもっと嫌に思うかもしれません。
釣りの上達のスピードは短気な性格の人のほうが早いと思います
釣りは「短気な性格の人のほうが向いている面があれば、向いていない面もある」この結論は変わりません。
ただ、どちらかと言えば釣りの上達のスピードは短気な性格の人のほうが早いと思います。
そして最後に!自分が釣りに向いているか見極める方法を紹介したいと思います。それは「釣りをしてみて楽しいと思うか」「また釣りに来たいと思うか」です。
釣りにも種類が色々あります。釣りを始めようか迷っている方には、一つにこだわらず色々な釣りにチャレンジしてみるのがおすすめです。
ちなみに、筆者が本気で釣りにハマるきっかけとなったのはバス釣りでした。それ以前に小物釣りなどをしていましたが、当時小学生の自分にはバス釣りが合っていたんだと思います。