バス釣りのオカッパリは、誰でもカジュアルに楽しめるのが魅力ではありますが、近年のハイプレッシャー化で思ったような釣果を得ることが難しくなってきています。
そこで重要となるのが、バス釣りのセオリーやコツです。セオリーやコツを把握し、いかにフィールドで実践できるかがバスのバイトを得るためには重要となります。
当記事では、オカッパリで狙うべきポイントや、より多くの釣果を得るコツ、おすすめルアー・ワームなどを紹介していきます。「オカッパリで思うような釣果が得られなくて困っている」といったバス釣り初心者の方はぜひ参考にしてみてください。
- バス釣りのオカッパリで狙うべきポイントがわかる
- バス釣りのオカッパリでより多くの釣果を得るコツがわかる
- バス釣りのオカッパリではどのような装備・タックルが良いかがわかる(筆者の経験上)
- バス釣りのオカッパリで重宝するルアーがわかる
バス釣りのオカッパリで狙うべきポイント
バス釣りのオカッパリでは、足を使って効率良くポイントを周っていくのが釣果を伸ばす上では重要です。
ある程度、狙い目となるポイントを見極められると、効率良く釣り歩くことができますが、反対に、やみくもにポイントを周ってキャストを繰り返して、となると何をやっているかわからない状態になってしまう可能性が高くなってしまいます。
そこで、「オカッパリで狙うべきポイント」をいくつか挙げてきますのでご参考いただければと思います。
オカッパリで狙うべきポイント1.地形変化に富んだポイント
バスは何かしら変化のある場所に付く魚です。
そのため、ワンドや岬状になっているような地形変化に富んだポイント、さらにはブレイクがオカッパリからでも狙えるようなポイントはバイトが期待できます。
特に、ワンドや岬は遠目からでも分かるので見つけたらぜひチェックしておきましょう。ワンドはバスがベイトフィッシュを追い込むのに適した地形をしていますし、岬は水通しが良くベイトフィッシュのエサになるプランクトンが豊富なことから、バスが付きやすくなります。
釣り方としては、ベイトフィッシュを意識して、ワームであればスティックベイト、ハードルアーであればシャッドなどで攻めるのがおすすめです。
オカッパリで狙うべきポイント2.オダやゴロタなどボトムに沈みものがあるポイント
「バスは何かしら変化のある場所に付く魚」と先にご紹介しましたが、オダやゴロタなどボトムに沈みものがあるポイントも、やはりバスが付きやすいです。
ただ、オダやゴロタがあるポイントはとても根掛かりがしやすくなり、特に意識せずルアーを引いてくればすぐに根掛かってしまいます。
そのため、根掛かりのしにくいハードルアーや、ワームであればリグで攻めるのがおすすめです。
根掛かりのリスクを抑える方法としては、ボトムまでルアーを沈めずにボトムから少し切った状態でレンジキープしてアクションを加え続けるという方法もありますが、難しいので。
オカッパリで狙うべきポイント3.流れ込み
流れ込みもバス釣りのオカッパリではチェックしておきたいポイントです。
具体的には、湖であれば川から本湖に水を供給しているようなポイント、川であれば、細い水路から水が流れ込んでいるようなポイントなどが挙げられます。
流れ込みは常に新鮮な水が流れ込んでくることに加え、酸素も一緒に供給されますし、さらには、ベイトフィッシュや昆虫なども一緒に流れてくる可能性があるので、バスにとってはまさに願ったり叶ったりなポイントだと言えます。
釣り方としては、流れが早いポイントであれば、ライトリグを流れに乗せてナチュラルに。流れが緩いポイントであれば、シェイクなどでじっくり誘うのがおすすめです。
ちなみに、流れ込みは水温が低くなりやすいのも特徴です。そのため特に夏は要チェックです。
オカッパリで狙うべきポイント4.カバー
立ち木や杭、オーバーハングなど、フィールドにはありとあらゆるカバーがありますが、見つけたらとりあえずチェックしておいて損はないです。
カバーはバスが身を潜めるのに好都合なスポットとなるため、丁寧にチェックしていくそれ相応の価値があります。
さらには、カバーのあるエリアはボートが入ってこれないようなシャローエリアにある場合があるので、その場合は、オカッパリアングラーのみが攻められるポイントとなるため期待大です。
また、カバーに付いているバスは、捕食のタイミングを狙っていたり、上から落ちる昆虫などを意識していたりする個体が多いため、いわゆる落ちパクが良くあり勝負が早いです。
カバーが多いフィールドであれば、一箇所で粘らず、ワームやラバージグのフォールでテンポ良く釣っていくのがセオリーとなります。
オカッパリで狙うべきポイント5.護岸沿い
辺り一面にオープンウォーターが広がっていたり、護岸整備されていたりと、一見何の変哲もないようなポイントであればあるほど、バスは護岸に付いてる可能性が高いです。
そして、護岸であっても護岸の切れ目や角、さらには目に見えずともボトムに変化があるようなスポットにはよりバスが付きやすくなります。
意外とバスは足元にいますよ!
バス釣りのオカッパリでより多くの釣果を得るコツ
バス釣りのオカッパリは人気フィールドであれば週末となれば多くアングラーが訪れます。そのため、ハイプレッシャーとなりバスがいてもバイトまで持っていけないということが良くあります。
ただ、釣れにくい状況だとしてもどうにかより多くのバスをキャッチしたいと思うのがアングラーの性ですよね。釣れにくい状況を打破するため、バス歴25年の筆者が実践しているオカッパリでのちょっとしたコツをご紹介したいと思います。
オカッパリのコツ1.水際に近づきすぎない
オカッパリをする時は水際に近づきすぎないことが鉄則です。
バスは意外にも音や影に敏感なので、バタバタと足音を立てながら水面に思いきり影を落とすといったような行動はご法度です。
これはクリアーウォーター、マッディウォーターどちらにも言えることです。マッディウォーターであれば濁っている分関係ないかと思いきや結構関係してきます。
好ポイントだとしても水際に立った瞬間、バスを散らしてしまっては元も子もありません。
バスプロが釣りをしているシーンを見ると、「そんなに離れる?」というほど離れている時もあります。
特にプレッシャーの高いフィールドなどではシビアになってくるので、水際に近づく際は静かに近づき数投は遠目から行うのがベターです。
水際から離れた位置からキャストする際は、いつも以上に後方に注意してください。
オカッパリのコツ2.ショートキャストを丁寧に
バス釣りの基本ではありますが、オカッパリにおいてもショートキャストは丁寧にするのがコツです。
特に野池など小規模なフィールドであれば、岸近くに多くの美味しいスポットがあるはずなので、できるだけ一投目にバシッとタイトに入れることでバスのバイトを得られる確率が高まります。
また、小規模のフィールドでなくても岸沿いのシャローにはバスが付くスポットが点在しています。
したがって、まずは遠目のスポットよりも足元や近距離のカバーなどから丁寧に釣っていくほうが効率良くバスのバイトを得られます。
オカッパリのコツ3.フィールド屈指の好ポイントは粘る
オカッパリは足で釣るとも言われますが、実績のあるポイントやバスの回遊ルートとなっているような好ポイントは粘るのもコツです。
特に多くのアングラーが押し寄せる人気のフィールドであれば、好ポイントは取り合いとなってしまうので、「バスが付いている、もしくはバスが入る」と分かっているようなポイントは、時間を空けながら攻めるのもおすすめです。
また、そのような好ポイントはマズメのタイミングで入っておきたいものです。夕マズメを狙うのであれば夕マズメ前から先に入っておくのも良いでしょう。
オカッパリのコツ4.攻めにくいスポットを徹底的に攻める
オカッパリでは特に、他のアングラーが敬遠するような攻めにくいスポットを徹底的に攻めるのがバスを一匹でも多くキャッチするコツです。
オカッパリの場合、人気のポイントは常にアングラーが入れ替わり立ち替わりで入るため、スレきったバスを相手にしなければなりません。
アングラーが投げたくなるような水門や杭まわり、オーバーハングなどのポイントは目立つため、それだけに他のアングラーと同じ攻め方をしてはなかなかバイトを得ることはできません。
その際、重要となるのがカバーならよりタイトにアプローチすることです。
杭まわりであれば、杭と杭の間、オーバーハングなら奥の奥といった具合です。他のアングラーが投げにくいスポットにどれだけ入れられるかが勝負です。
オカッパリのコツ5.他のアングラーが行っていない釣りを試してみる
「何をやってもダメ、バスの反応がない」という場合にはいっそのこと、他のアングラーとは別の釣りを試してみるのも面白いです。
周囲を見渡してみて、他のアングラーがワームの釣りをしているということであれば、波動の強いクランクベイトなどを試してみても良いですし、近目のスポットを狙っているアングラーが多い場合には、バイブレーションなどで遠投をして遠目のブレイクラインを狙うのも良いです。
釣れないなら何をやっても同じと思って、一か八かでやってみたことが偶然にも当たることがあります。
バス釣りのオカッパリはシンプルな装備・タックルがおすすめ!
先に触れましたが、バス釣りのオカッパリは「足で釣る」と言われるように、機動力がものを言う側面があります。
そのため、楽に動けて疲れにくい、ストレスを感じにくいシンプルな装備・タックルで釣りをするのがおすすめです。
バス釣りのオカッパリはロッド1本で勝負!
筆者は、オカッパリでは余程のことがない限りロッド一本で勝負します。やはりロッド二本よりも一本のほうが移動が楽ですし釣りに集中できるので。
ロッド一本であれば、まさにランガンという感じで釣り歩けますし、気を取られることが少なくなれば集中力が持続します。集中が持続すればキャストやアクションが丁寧になりますし、バスのバイトも察知しやすくなります。
もちろん状況によっては「あーもう一本ロッドを用意しておけば良かった・・・」なんてこともありますが、筆者は「楽に移動ができて、より釣りに集中できる」スタイルをとっています。
そして、ロッド一本でオカッパリをする際は基本的にはバーサタイルに使えるベイトロッド一本です。オカッパリからバスをかけてキャッチするということまで考えると、太いラインが使えてパワーのあるベイトロッドのほうが有利ですからね。
筆者はランディングネットを携行するのも煩わしく感じてしまうので、基本抜き上げるのですが、そのような意味でもベイトロッドとなります。
ただ、例外として、ハイプレッシャーでライトリグを使用した釣りがメインとなる場合や、足場が低く抜き上げが必要のないフィールドであればスピニングロッドを携行していきます。
バッグはヒップバッグタイプがおすすめ
バス釣りのオカッパリでは、筆者的にはヒップバッグタイプがおすすめです。
他にショルダーバッグタイプやバックパックタイプなどもありますが、これらは肩回りが重くてキャストやアクションをする際にストレスに感じてしまったからです。もちろん個人差はあるかと思いますが。
ヒップバッグタイプは上半身がフリーの状態となるのでキャストやアクションをする際の動作に支障が出ないですし、ストレスも感じにくいです。
また、ルアーや小物類など中に入っているものサッと取り出しやすいのもメリットです。
ヒップバッグタイプは、バス釣りのオカッパリで携行するバッグとしては定番タイプですし、バス釣り初心者の方や「オカッパリにはどのバッグが良いかなぁ?」と迷われている方には、特におすすめです。
よく使うものはピンオンリールに取り付けていつでも使えるように
バス釣りのオカッパリでは、ピンオンリールがあると何かと便利なのでおすすめです。
ピンオンリール自体はちょっと地味な存在ですが、使用頻度が高いものや咄嗟に使うような道具を取り付けたピンオンリールをバッグに取り付けておけば、バッグを開けて道具を取り出すという面倒な作業がいちいち発生しなくなります。
また、ピンオンリールに取り付けておく道具としては、ラインカッターやフックシャープナーなどが一般的です。
道具を使いたい時にすぐ使えるようになりますし、煩わしさやストレスがかなり軽減されますよ。
バス釣りのオカッパリで重宝するおすすめのルアー・ワーム5選
バス釣りのオカッパリでは、ある程度ルアーを厳選して持っていく必要があります。
あれもこれもとルアーをバッグに詰め込んでは、バッグがかなり重たくなってしまい体への負担も大きくなってしまいますからね。
「では何を持っていけばいいの?」と迷ってしまう方向けに、オカッパリで重宝するおすすめのルアーやワームをご紹介いたします。
Gary YAMAMOTO(ゲーリーヤマモト) ヤマセンコー
ヤマセンコーは、長くアングラーから絶大な支持を得る実績抜群のストレートワームです。
一見ただのストレートワームですが、計算され尽くされたボディ設計により、ノーシンカーリグでフォールさせると水平の姿勢を保ったままフォールしていくのが特長です。
さらには、高比重で自重があり空気抵抗の少ないボディのためベイトタックルでストレスなく扱えるのもポイント!(4インチ以上)ベイトタックルでノーシンカーとなると少々キャストがしにくくなるのが普通ですが、ヤマセンコーであれば初心者の方でも楽にキャストができると思います。
ベイトタックル一本で釣り歩く時には絶対に持っておきたいワームです。
ちなみに、サイズは4インチが最もポピュラーですが、フィールドのベイトフィッシュのサイズやフィールドの特性、バスのコンディションなどに合わせて、色々試してみると良いかと思います。
O.S.P(オーエスピー) ドライブシャッド
ドライブシャッドは、幅広い使い方に対応するオカッパリで重宝するシャッドテールワームです。
従来のシャッドテールワームと言えば、スイミングで、いわゆるヨコのアクションでバスにアピールしたい時に使用するのがベターでしたが、このドライブシャッドは、フォールでもバスにアピールできるのが特長です。
フォール時でもテールと共にボディがロールし自発的にアクションしてくれるのでタテのアクションがバスに効くような状況でも使うことができます。
カバー撃ちでも使うことができますし、持ち物が限られるオカッパリではかなり使い勝手の良いワームです。
EVERGREEN(エバーグリーン) Dゾーンフライ
Dゾーンフライは、ハイプレッシャー時やタフコンディション時など難しい状況でこそ威力を発揮するコンパクトスピナーベイトです。
ダウンサイジングされたフォルムでかつバイブレーションが程よく抑えられているため、従来のスピナーベイトではアピールが強すぎるかな、という状況で使うのがおすすめです。
遠投性能やスナッグレス性能も優れているのでオカッパリで使いやすいスピナーベイトだと思います。
JACKALL(ジャッカル) デラクー
デラクーは、あまり深く考えずにとりあえず投げて巻くだけで釣れるという、アングラーにとってはなんとも有難いルアーです。
バスにとってデラクーは、まさに一口サイズというサイズ感なので、プレッシャーの強いフィールドやバスのアベレージが小さい野池などでも安心して投げ続けられます。
また、一口サイズながら体積の割に重みがあるので遠投性能が抜群なのも嬉しいところです。多少風が強くても風の影響少なくしっかり飛距離を出せますし、オカッパリから届きそうにないような遠目のブレイクラインも攻めることができます。
DAIWA(ダイワ) ピーナッツⅡ
ピーナッツⅡは、オカッパリアングラー必携のコスパ最強クランクです。
キャスタビリティ、スナッグレス性能、アクションとどれをとっても申し分のない性能を兼ね備えているにも関わらず1,000円を余裕で切る価格で購入できるのが嬉しいところ。
高価なルアーと違い、安価なルアーは心に余裕をもたらしてくれます。そのため、ピーナッツⅡであればカバーが複雑に絡んだ明らかに根掛かりしそうなポイントでも積極的に攻められるはずです。
クランクベイトは、あえてカバーやストラクチャーに当ててヒラを打たせて食わせのタイミングを作るのも重要なテクニックの一つなので、このような側面から見てもピーナッツⅡの価格感は嬉しすぎます。
オカッパリではセオリーを守りながらも他のアングラーとの差別化も図る
バス釣りのオカッパリ釣行は気軽にできるのが魅力ではありますが、それは他のアングラーも同じこと。フィールドには多くのアングラーが詰めかけます。
それだけに、セオリーを押さえつつもいかにして周りのアングラーとの差別化を図ることができるかがポイントです。
周りのアングラーを見渡すと水際に近づきすぎないといったことも意外に怠りがちだったりします。
「セオリーを守りながらも、他のアングラーとの差別化も図る」といったことができれば、多くのバスがキャッチできるはずです。