千葉県の名産品で真っ先に思い浮かぶものと言えば落花生ですよね。
全国の落花生の生産量のうち約80%が千葉県で生産されているほど。千葉県はまさに落花生王国なのです。
そんな落花生のこと、どれだけ知っていますか?
この機会にちょっと落花生に詳しくなっちゃいましょう!
成田山の節分では、大豆だけでなくて落花生もまかれるよ!
- 落花生に詳しくなる
- 落花生が好きになる、多分
落花生とピーナッツの違いは?
そもそも「落花生とピーナッツは違うものなのでしょうか?」
実は、食品的には同じです。
しかし、落花生とピーナッツは同じ食品でありながら、状態によって呼び方が変わるのでややこしくなります。
どういうことかと言いますと、
- 殻付きの状態や植物の状態であれば「落花生」
- 殻や薄皮無しの状態やピーナッツバターなどに加工された状態であれば「ピーナッツ」
とされることが多いのです。
なんとなくこのように呼んでいた方も多いのではないでしょうか?筆者もそうでした。
ちなみに、薄皮が付いた状態のものや世代によっては南京豆とも呼ばれます。シルバー世代の方は南京豆と呼ぶ方が多いですよね。
千葉県の名産品として紹介されたり売られている時は「落花生」ですよね。殻が付いたものです。
なぜ千葉県は落花生が名産品なの?根付いていった理由
千葉県で落花生が最初に栽培されたのは1876年。農家の牧野萬右衛門という人物が試作を始めたのがはじまりです。
千葉県北部は、火山灰を多く含んだ土地で作物の栽培に適さなかったところ、落花生は火山灰地での栽培に適していたことから、まさに千葉県は落花生の栽培にうってつけでした。
後に、千葉県農業試験場が育成した「千葉半立」という味に優れた品種が千葉県全域に広がっていったことや、他県が栽培作物の転換をする中で千葉県のシェアが増大していったのが、千葉県に落花生が根付いていった理由です。
今では千葉県が、全国の落花生の生産量のうち約80%のシェアを誇り、千葉県が全国に誇る名産品として認知されるようになりました。
千葉県で栽培されている落花生の種類
現在、千葉県で栽培されている落花生は主に5種類。
前述した「千葉半立」に加え、「中生豊」、「Qなっつ」、「郷の香」、「おおまさり」です。
ただ、この内、「郷の香」と「おおまさり」は、ゆで落花生向けとして栽培されており、殻付きのまま焙煎されたものを味わう焙煎落花生として栽培されているのは「千葉半立」と「中生豊」と「Qなっつ」の3種類です。
それぞれの品種の特徴ですが、「千葉半立」は「千葉県=落花生」を確立した最高品種で風味が良く高価、「中生豊」は白い殻で見た目が良くあっさりとした味や手頃な価格が特徴、「Qなっつ」は2018年に新たに加わった品種で強い甘みが特徴です。
「Qなっつ」のユニークな名前は、「従来のピー(P)ナッツを超える味という意味を込めた」ということで、前森田県知事が一般公募から選び命名したそうな。
ちなみに、世界には1600種類以上のピーナッツが存在しているようです。
美味しい落花生の見分け方
落花生を購入する時、ついつい大粒でかつ見た目が綺麗なものを選びたくなってしまいませんか?
しかし落花生は大きさや見た目の良さに味が比例するかというとそうではありません。
実は、粒が大きすぎるものは収穫時期を過ぎている場合が多いからです。さらには殻の網目の凹凸が少なくが白く綺麗なものは成熟しきっておらず薄味傾向にあります。
おすすめは、粒が大きすぎず殻の網目がしっかり付いているものです。
また、落花生を購入する際は、虫食い穴が無いか、腐っていないかなどもチェックしておくと安心です。
ピーナッツの日がある
ピーナッツの日があるのをご存知でしたでしょうか?
11月11日はピーナッツの日なのだそうです。
全国落花生協会が昭和60年に制定したもので、殻の中に豆が2つ入っている特徴にちなんで11月11日が選ばれたのだとか。
11月11日ということで覚えやすいですよね。覚えていたらどこかで使えるかも・・・
落花生は美味しくてかつ健康にも良い食品
「最近、落花生食べてないぁ」という方も、落花生を食べたくなってきたのではないでしょうか?
落花生は、最近では生活習慣病の予防や美容に効果があるとして見直されています。落花生は、「太りやすくなる」「ニキビが出やすくなる」などと良く聞いたものですが、実はこれらに根拠は無かったのです。
落花生は、美味しくてかつ健康にも良い食品なのです。
たまにはお酒のおつまみに落花生を選ぶのも良いですし、「千葉半立」「中生豊」「Qなっつ」の食べ比べをしてみるのも良いかもしれませんよね!