「スピナーベイトで全くバスが釣れない」
このように悩んでいる方は少なくないのではないでしょうか?
しかし大丈夫です。筆者自身れっきとしたスピナーベイト大の苦手アングラーでしたが、ちゃんと釣れるようになりました。
そこで今回は自らの経験を生かし、チェックポイントを5つ上げて解説していきます。
- スピナーベイトの概念や特徴が分かる
- スピナーベイトを使った基本的な釣り方が分かる
- スピナーベイトでバスを釣る際の見過ごせないポイントが分かる
使用するタイミング
スピナーベイトで全くバスが釣れないという方にまずチェックしていただきたいのは、使用のタイミングです。
スピナーベイトに限りませんが、スピナーベイトを使用する状況に適していない場合にスピナーベイトで粘って釣ってもなかなか釣れてくれません。
ではスピナーベイトの使用に適した状況はどのような時かと言いますと、バスの活性が高い時です。
なぜなら、スピナーベイトはアピール力の高さが特徴のルアーだからです。ブレードのフラッシングや、ブレードの回転により引きおこるバイブレーションなどでバスにアピールするルアーです。
そのため基本的には、やる気のある高活性のバスをターゲットにします。
一概には言えませんが、バスの活性が低い時やスレている時などにスピナーベイトを使うのは高いアピール力がかえって逆効果となり、バスにルアーを簡単に見切られてしまうことが多いです。
スピナーベイトの使用に適した状況としては例えば、一日の中での時間で言えばマズメ、さらには風が吹いた日、季節で言えば水温が適水温となる春や秋などに使うのがおすすめです。
特にバス釣りでは「風が吹いたらスピナーベイト」という格言があるほど、風はスピナーベイトが威力を発揮しやすくなる状況となります。
風が吹くと、水中の酸素量が増加しバスの活性が上がること、さらには風によって濁りが生じるのもバスを騙しやすくなるためスピナーベイトにとっては好都合となります。
使用するタイミングに合わなくても、スピナーベイトで広範囲を素早くサーチして活性の高いバスを拾っていくという考え方もあります。
サイズ
次にチェックしていただきたいのはスピナーベイトのサイズです。
釣れないからといって決まってダウンサイジングモデルの1/4ozサイズなどにしていませんか?
確かに近年のフィールドの傾向からダウンサイジングされたスピナーベイトが各メーカーから発売されていますが、「ハイプレッシャーでバスがスレているからサイズを落とした方が良い」「野池だからスモールサイズ」などと一様に決めつけないほうが良いです。
釣れないとどうしてもサイズを落としたくなりますが、それよりもフィールドの水深で使い分けることをおすすめします。ウェイトのあるスピナーベイトではシャローをゆっくり引けないですし、ウェイトの軽いスピナーベイトではディープは引きにくいからです。
スピナーベイトに限らず巻き物系のルアーはしっかりレンジキープをして一定の速度で巻くというのが基本となりますので、基本の使い方を無視してまでダウンサイジングをするのは得策ではありません。
筆者の経験上にはなりますが、1/2ozサイズの大きめのスピナーベイトにも子バスが元気にバイトしてきますし、ダウンサイジングをしたからといって爆発的な釣果を得たということはありません。
ダウンサイジングはやはり僅かながらアピール力も落ちますので、スピナーベイトの特徴を生かした釣りを展開するなら基本線を1/2ozや3/8ozにして使い分けていくのがおすすめです。
トレースコース
3つ目にチェックしていただきたいのは、トレースコースです。
スピナーベイトは高いアピール力で広範囲のバスにアピールできるルアーなので、カバーから少し離れた場所をトレースしても、カバーに身を潜めるバスに対して十分にアピールできます。
しかしながら、バスのバイトが無い時にはカバーやストラクチャーにタイトにトレースさせてヒラを打たせるのも一つです。
例えば、杭や沈船、ブレイクに沈む岩なども狙うべきスポットです。
ヒラを打たせた直後にバスのバイトがあることが多いので、積極的に狙ってみてください。
フック
4つ目のチェックポイントはフックです。
「スピナーベイトでバイトらしきものがあったけど乗らなかった」ということが連続的に続いたら、フックが原因かもしれません。
スピナーベイトは、カバー周りで使う頻度が高いルアーなので、いくらスナッグレス性能が高いとは言え引っかかることがあります。そのため気づかぬ内にフックポイントが丸くなっていることがあります。
スピナーベイトを根掛かりから回収してきた際には、その度にフックポイントはチェックしておいたほうが良いです。
引き抵抗が強いスピナーベイトは強くフッキングしないと、フックの刺さり甘くフックアップしないか、すぐバレてしまうということになってしまいます。
ちなみに、フックポイントの見極め方としては、フックが爪に引っかかるか、引っかからないか。引っかからないようであれば、フックシャープナーで研いだほうが良いです。
バイトからフッキング
スピナーベイトを使用する際は、基本的にラインにテンションが強くかかった状態にあるのでバスのバイトは分かりやすそうですよね。
しかし、実際はそうとも言えません。
そのため、「スピナーベイトで全く釣れない」という方の中にはバスのバイトに気付いていないという可能性もあります。
なぜ気付きにくいかと言いますと、スピナーベイトの場合、バスが追い食いのようなかたちになることがあるからです。
さらには晩秋や冬、春先などはショートバイトも多くなり、この時期のバイトも分かりづらくなります。
バイトの感覚として得られるものは、追い食いの時にはちょっとした重みや、逆にフッと軽くなる。ショートバイトの時には「コツッ」としたバスがスピナーベイトをついばんだような感覚。
このような時はバスがバイトしている可能性があるのでとりあえずフッキングしてみます。
そして、ダブルウィローなど引き抵抗が強いスピナーベイトの場合はしっかりバシッとパワーフッキングで、シングルウィロータイプなど引き抵抗が強くないスピナーベイトであれば、大きくスイープにアワセてもフッキングします。
とにかく、「バイトかな?」と感じたらフッキングしてみるのもおすすめです。
晩秋や冬、春先のショートバイト対策にはトレーラーフックを使用するのがおすすめです。
スピナーベイトの釣りのコツをいち早く知りたいという方は

スピナーベイトの釣りのコツをいち早く知りたいという方は、スピナーベイトの釣りが上手い人の釣り方を参考にするのがベストです。
釣りビジョンVODは、365日24時間見放題の釣り動画専門のVODサービスなのですが、清水盛三氏や田辺哲男氏などレジェンドレベルのスピナーベイトの使い手の動画も揃っています。
どのような状況でスピナーベイトを使っているか、リーリングスピードは?など参考になるポイントがたくさんあるかと思います。おすすめです!
バス釣り動画はこちら
「難しく考えずスピナーベイトで一匹釣りたい」というバス釣り初心者の方には
チェックポイントとして最初に「使用するタイミング」を紹介しておきながらではありますが、「難しく考えずスピナーベイトで一匹釣りたい」というバス釣り初心者の方には一日スピナーベイト縛りもアリです。
スピナーベイトはスナッグレス性能が高く根掛かりしにくいので、カバー周りを積極的に攻められますし、釣りのリズムも出ます。
釣りのリズムが出ると、キャスティングもバシバシ決まるようになるので、気分も乗ってきます。
一つのスピナーベイトを使い続けることで、そのスピナーベイトの特長も良く分かってくるのでバスが釣れる確率も高くなっていきます。
状況を度外視するので、もちろんバスが釣れるまでには辛抱が必要となりますが、スピナーベイトは絶対アングラーの強い味方になるルアーなので、このような使い方でスピナーベイトに慣れていくのもおすすめです。
ちなみに筆者のスピナーベイトでのファーストフィッシュはDゾーンでした。巻いていたら釣れていたという感覚でしたが。とりあえずめちゃくちゃ釣れます。スピナーベイトで釣れないと悩む方にはおすすめです。
Dゾーンについては以下の記事で紹介しています。