千葉県は漁業や農業が盛んな県として知られています。
温暖な気候や三方を海に囲まれていることから、海の幸、山の幸の双方に恵まれており、特産品は数えればキリがないほど。
ただ今回は、特産品の中でもあえてあまり知られていないであろう意外な特産品をピックアップ。
もしかしたら千葉県に長く住んでいる方でも「意外」と感じるものがあるかもしれませんよ!
- 千葉県の特産品についてちょっと詳しくなる
- 千葉県がもっと好きになるかも?
千葉県の意外な特産品1.伊勢海老
伊勢海老の産地と言えば、伊勢の文字があるように三重県が有名ですが、実は千葉県も全国有数の水揚げ漁を誇る産地として知られています。
過去には、水揚げ量が全国1位になったことがあるほどで、特に千葉県のいすみ市は伊勢海老漁が盛んです。
いすみ市沖は親潮と黒潮が交わる海域で、この海域で育った伊勢エビは荒波にもまれていることで身が大きくしまっているのが特長。殻に艶があり見た目にも優れています。
さらにこの海域は餌が豊富で伊勢海老の成長が早く旬を迎えるのが早いです。8月から旬を迎えます。
千葉県の意外な特産品2.スイカ
千葉県はスイカの産地としても有名です。産出額は全国でも熊本県に次いで2位(2017年)を誇ります。千葉県内の産地としては八街市や山武市、芝山町が有名ですが、中でも特に有名なのは富里市です。
富里市で生産されているスイカは、糖度が高く甘みが強いことで知られています。そのわけは、水はけの良い富里市の土壌に加え、生産者たちの長年の努力やスイカを収穫するまでの徹底した管理体制にあります。
スイカは、熟す期間が短くいつ収穫するかの見極めが難しいのですが、富里市のスイカの生産者たちはスイカの交配からスイカが熟す日までの日数を長年の研究から知ることにより、最適なタイミングで収穫することができているのです。
そのため、富里市のスイカは高品質かつ個体差が少ないことでも知られています。
千葉県の意外な特産品3.さつまいも
千葉県はさつまいもの産出額が全国第2位(2019年)と、実はさつまいもの生産がとても盛んです。
千葉県内の生産地として特に有名なのが、成田市や香取市、多古町で、さつまいもの栽培に適した関東ローム層の土壌から、「紅はるか」や「紅あずま」などの人気の品種が生産されています。
さらに、最近では「紅娘」という新たな品種が注目されており、「紅娘」は成田市の生産者によって生み出されました。
植物で稀に見られる枝変わりという突然変異から起こったもので、その経緯から奇跡のさつまいもとも呼ばれています。
「紅娘」は、温めると芋がオレンジ色に色付き、食感がしっとりとしているのが特長。
また、千葉県は、元々さつまいもと所縁が深く、享保の大飢饉をさつまいもで救った青木昆陽がさつまいもの試作地として選んだ3つの地の内の一つが幕張でした。
京成幕張駅の側には「昆陽先生甘藷試作之地」と刻まれた記念碑が建っています。
千葉県の意外な特産品4.豚
千葉県は、年間約100万頭もの豚肉が生産・出荷されているほどの全国屈指の生産地としても知られています。産出額は全国3位(2017年)。
千葉県では県内の代表的な銘柄豚肉を「チバザポーク」と名づけPRをしています。
チバザポークは、三元豚や貴重な品種の豚を血統に持っていたり、専用の配合飼料が与えられていたりと、生産者それぞれによる多くの工夫の上で育てられており、その肉質は高い市場評価を得ています。
柔らかさときめの細かい上質な肉質が特長。さらにはタンパク質が豊富で栄養価にも優れています。
千葉県の意外な特産品5.鯨
千葉県南房総市の郷土の味として知られているのが鯨です。
特に有名なのが、鯨をたれに漬け込んで天日干しにした「鯨のたれ」で、もともとは保存食として重宝されていたよう。
南房総市の郷土の味として根付いてる他、珍味としても有名で、南房総市内のスーパーや土産物などでも販売されています。
また、千葉県では現在も南房総市で槌鯨漁が行われており、例年7月~8月になると頭数制限の中で土鯨漁が行われています。
千葉県での本格的な鯨漁のはじまりは江戸時代初期にまでさかのぼる(所説あり)と言われており、鋸南町勝山の醍醐新兵衛という人物が中心となり、多くの船で鯨を取り囲みモリで捕獲するという方法で漁を行っていたようです。
特産品を通じて千葉県がもっと好きになるかも
まだ知らなかった新たな特産品を知ることは、千葉県により愛着がわくきっかけになるかもしれません。
もし千葉県に住んでいる方であれば、千葉県の特産品を食べて「こんなに美味しかったんだ!」となれば、改めて千葉県に住んでいることを誇らしく思いませんか?
気になった特産品は、ぜひお店で買ったり取り寄せたりして味わってみてください!