バス釣りを始めれば、すぐに聞くことになるであろう「ベイトフィッシュ」という言葉。
それもそのはずです。バス釣りにおいてベイトフィッシュは超重要キーワードだからです。
そこで今回はベイトフィッシュについて詳しく解説。ベイトフィッシュとは何かから、種類、見つけ方などを解説していきます。
内容はバス釣り初心者の方向けですが、ベイトフィッシュについてもう一度おさらししたいという方にもおすすめです。
ベイトフィッシュてそんなに重要なの?
- ベイトフィッシュについての理解が深まる
- ベイトフィッシュの見つけ方が分かる
- もっとバスが釣れるようになる
ベイトフィッシュとは?意味は?

ベイトフィッシュ?美味しいの?
ベイトフィッシュとは、ブラックバスなどのフィッシュイーターが捕食対象とする小魚やエビのことです。
ベイトフィッシュと言いいながらバス釣りにおいてはエビなどの甲殻類もひとまとめにして、ベイトフィッシュと呼ぶことが多いです。
ベイトフィッシュを略してベイトとも呼びます。
そしてベイトフィッシュは、バス釣りにおいては非常に重要なキーワードと言えます。
フィールドでバスがどんな種類のベイトフィッシュを捕食しているか、どこにベイトフィッシュがいるか、どのような動きをしているかなど、ベイトフィッシュの情報をいち早くキャッチアップすることが釣果を伸ばす上では欠かせないからです。
ベイトフィッシュの種類!バス釣りでポピュラーな7種をピックアップ!

ベイトフィッシュの種類1.ワカサギ
バス釣りで最もポピュラーなベイトフィッシュといえばワカサギでしょう。ワカサギをイミテートしたルアーやワームが各メーカーから沢山リリースされている程おなじみの存在です。
ワカサギは、氷結した山上湖で行う穴釣りが非常に有名なため、一見水が綺麗な場所でしか生息できないのでは?と思いがちですが、実はある程度の水が汚い場所でも棲むことができます。
そのためワカサギは、クリアーウォーター、マッディウォーター問わずバス釣りの全国のフィールドでベイトフィッシュとなっていることが多いです。
メジャーフィールドの高滝湖や河口湖などではメインベイトとして知られています。
【ワカサギパターンに対応するルアーやワームを知りたい方はこちらの記事がおすすめです】
ベイトフィッシュの種類2.アユ
アユは、60cmを超えるデカバスが釣れるフィールドとしておなじみの琵琶湖のベイトフィッシュとして知られています。
アユといえば、川の河口域でプランクトンを食べて成長し川を遡上し、また産卵のため川を下るというのが一般的な生態ですが、琵琶湖に生息するアユはちょっと違います。
琵琶湖に生息するアユは、川を遡上する個体と、琵琶湖にとどまる個体とに分かれます。そして、琵琶湖にとどまる個体がバスのメインベイトとなるのですが体長は10cm程にしかなりません。そのためコアユとも呼ばれます。
ちなみに、一般的なアユは成長すると30cm程になります。
ベイトフィッシュの種類3.ブルーギル
ブルーギルもバスのベイトフィッシュとなります。
ブルーギルはあらゆる環境に適応し、規模問わず多くのフィールドで大繁殖していることから、バスが捕食しているフィールドは多いでしょう。
餌が少ない小規模の野池などでは、ブルーギルがメインベイトとなっていることもあります。
近年はブルーギルをイミテートしたルアーやワームが各メーカーから多くリリースされ人気を集めています。代表的なものとしては、ハードルアーであればジャッカルのガンタレル、ワームであればデプスのブルフラットが挙げられます。
【ブルーギル型のルアーやワームが知りたい方はこちらの記事がおすすめです】
ベイトフィッシュの種類4.シラウオ
透明で綺麗な魚体が特徴のシラウオは、ここ数年でとても認知度が上がったベイトフィッシュです。
理由は、霞ヶ浦のシラウオパターンがポピュラーとなったからです。
シラウオパターンを簡単に説明すると、春に産卵を迎え接岸したシラウオをバスも捕食しにやってくるから、それをアングラーとしても狙おうといったものです。
シラウオは泳ぐ力が弱いのが特徴です。風や波の影響を大きく受け、川下のほうに寄せられたり、強風の時は風裏に避難していたりします。
ベイトフィッシュの種類5.モロコ
モロコも琵琶湖のベイトフィッシュとして有名です。成長すると体長は14cm程になります。
最近はモロコが減った影響か、モロコをベイトフィッシュとして強く意識した釣りがトレンドではないですが、産卵期である春はモロコを意識したパターンが有効となります。
ベイトフィッシュの種類6.ヌマチチブ
愛嬌のある顔が可愛らしいヌマチチブはハゼ類の中でもポピュラーなベイトフィッシュです。全国に分布しており体長は最大で15cm程になります。
稚魚の時は水中をふわふわと漂いますが、成長すると水底で生息するようになり、水底をはうようにして移動します。
ヌマチチブが多くいるフィールドではバスのベイトフィッシュとなっている可能性が高いです。その際、ヌマチチブを意識して、茶系のワームをゆっくりズル引くと有効です。
ベイトフィッシュの種類7.テナガエビ
テナガエビはバスが捕食する甲殻類の中では比較的ポピュラーなベイトフィッシュとして知られています。
テナガエビは全国に分布し、特に河口や汽水域で良く見られます。関東では霞ヶ浦や江戸川などに多く生息しています。
また、テナガエビは動きがあまり早くないのが特徴。そのため、バスにとっては比較的捕食しやすいベイトフィッシュと言えるでしょう。
テナガエビのパターンがハマるのはだいたいバスがスポーニングから体力を回復させるアフターの時期です。テナガエビは6月くらいから産卵期のためシャローに寄ってくるため、それをバスも狙っています。
ベイトフィッシュの見つけ方

ベイトフィッシュの見つけ方となると、現地でどうやってベイトフィッシュを見つけるかということになりがちですがですが、それよりまずしておきたいのが事前の情報収集です。
フィールドのメインベイトが何か事前に知ることができれば、情報を絞った中で答えに近づくことができるからです。バスのメインベイトは時期やポイントによっても異なるため、しっかりチェックしておいたほうがいいでしょう。
情報収集の仕方としては、一つはネットです。最近では小規模なフィールドでない限りは細かく情報が掲載されているでしょう。バスのベイトについて書かれていなくても、そのフィールドで生息する小魚やエビなどの情報はキャッチできるはずです。
二つ目は、釣具店の店員さんに聞くことです。フィールドにほど近い釣具店であればローカル情報に強いのでメインベイトや、おすすめルアー、攻め方なども教えてくれるはずです。
そして、情報収集を済ませたら、後は現地で最終確認のみです。偏光グラスを使用すると水面のギラツキが抑えられ、表層の様子を把握しやすくなるので実際にベイトフィッシュがいるのかなども知ることができます。
ベイトフィッシュの存在を確認しながら釣りができれば、バスをキャッチできる可能性は高まります。
ベイトフィッシュを知ることはバス釣りのファーストステップ
フィールドに生息するベイトフィッシュを知ることは、バスを釣る上では欠かせない作業となります。
特に秋はバスがベイトフィッシュを追いかけまわすような時期となるので、ベイトフィッシュの位置を把握することが釣果につながります。
しかしこれは秋だけではありません。基本的には他の季節でも通ずるところがあります。バスがワカサギを食べているのか、テナガエビを食べているのかでパターンも変わってきます。
そのため、フィールドに生息するベイトフィッシュについては、釣行前に良く情報収集しておくことをおすすめします。